2023.01.16
帽子を被ることと抜け毛の関係について

薄毛は男性の深刻な悩みの一つで、薄毛に悩む方は全国に約1,200万人もいると言われています。薄毛にはいくつかの原因が考えられますが、主な原因はAGA(男性型脱毛症)です。AGAは進行性の症状であり、原因を理解した上で正しい治療が必要となります。
髪に気を遣う人の中には、「帽子を被ると抜け毛が増える」という考え方を持っている人もいらっしゃるかもしれません。一方で、帽子を被ることで髪の健康を守るために帽子を被っている人もいることでしょう。では、帽子を被ることが抜け毛に影響を与えるのでしょうか。本記事では、帽子と抜け毛の関係について解説します。
帽子が抜け毛を引き起こすわけではない
多くの研究によれば、帽子を被っていることが直接的な原因で抜け毛が増えることはありません。例えば、2016年に発表された研究では、帽子を被っているときに髪が摩擦を受けることはあるものの、それが髪の根本に与える影響は小さく、抜け毛を引き起こすことはありませんでした。
また、髪が帽子に触れることで頭皮が息苦しくなりそれが抜け毛の原因になるという説もありますが、これも事実ではありません。頭皮は髪が生える場所であり、酸素を必要とするため帽子が頭皮の呼吸を妨げることがあるかもしれません。しかし、帽子を数時間被る程度では頭皮の酸素供給が不足することはありません。
このように帽子をかぶることと薄毛になることには直接の関係はなく、AGAのような疾患が原因であることがほとんどです。ではなぜ帽子をかぶると抜け毛が増えるといわれることがあるのでしょうか?
それは、帽子を被っている間に何かしらの影響で髪や頭皮が傷んでしまうことがあるということです。例えば、帽子を被っている間に髪が絡まってしまい、帽子を脱ぐときに髪が引っ張られてしまうことがあります。また、帽子を被ったまま汗をかいたり、帽子を長時間被ることで熱や湿気をこもり雑菌が繁殖して頭皮の環境を悪化させてしまうことがありますが、それを放置したままにすると抜け毛の遠因となる可能性があります。
帽子をかぶる際に注意すべきポイント
薄毛を気にする人が帽子を被る際には、以下のポイントに注意することが大切です。
- 通気性や着用時間に気を付ける
過度に熱や湿気がこもってしまわないように、通気性の良い帽子を選んだり、着用時間が長くなり過ぎないように注意しましょう。
- 帽子を被った後は洗髪をしっかりする
帽子を被って外出した際は、しっかりと髪や頭皮を洗いましょう。
- 帽子は清潔に保つ
帽子にも汚れや菌が付着するので、適度なメンテナンスを心掛け清潔に保ちましょう。
最後に
帽子はファッションアイテムとしてだけではなく、日光や紫外線から頭皮を守ったりすることができます。薄毛の方でも帽子の役割や注意点を理解し正しく着用することで頭皮環境を良い状態にすることも可能です。
薄毛の原因がAGAの場合は適切な治療が必要になります。薄毛にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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参考文献
J Cosmet Sci. 2016 Nov/Dec;67(6):391-401
Arch Dermatol Res. 2010 Dec;302(10):753-61