2023.01.7
【AGA治療薬】フィナステリド、ミノキシジル服用後の初期脱毛について

薄毛は男性の深刻な悩みの一つで、薄毛に悩む方は全国に約1,200万人もいると言われています。薄毛にはいくつかの原因が考えられますが、その中で主な原因はAGA(男性型脱毛症)です。AGAは進行性の症状であり、原因を理解した上で正しい治療が必要となります。
AGA治療を開始すると初期脱毛が起こることがあります。この記事では初期脱毛についてご説明します。
初期脱毛とは?
AGA治療で治療薬を服用すると開始初期の段階で抜け毛が増えてしまうことがあります。薬を飲んでいるのになぜ髪の毛が抜けてしまうのか、治療が間違っているのではないかとご不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、初期脱毛は治療経験のある多くの患者さんが経験している症状でもあります。
初期脱毛は髪の成長サイクルである「ヘアサイクル」が大きく関係しています。AGAは悪玉ホルモンの影響によってヘアサイクルが乱れ、髪の成長期が短くなり髪の毛が健康に育たないまま抜けてしまうことが主な原因と症状です。治療薬によって悪玉ホルモンによって乱れたヘアサイクルを整えるようとするため、治療開始初期に髪の毛が通常より多く抜けてしまうことがあります。
初期脱毛が起こるメカニズム
初期脱毛は治療薬によってヘアサイクルを正常に戻そうとする過程で起きるものですが、そのメカニズムを治療薬と併せてご紹介します。
- ミノキシジルで初期脱毛が起こる仕組み
ミノキシジルは毛母細胞を活性化させて発毛を促進する薬ですが、服用することによって元々生えていた細くて短い髪の毛が新しく生える太い髪の毛に押し出されて抜けてしまうことがあります。これがミノキシジルの初期脱毛であり、AGAによって細く短くなった髪の毛が健康な太い髪の毛に生まれ変わるために脱毛が起きています。
- フィナステリドで初期脱毛が起こる仕組み
フィナステリドは還元酵素の働きを抑制し、悪玉ホルモンの生成を減らすことで、ヘアサイクルが乱れてしまうのを防ぎます。ヘアサイクルを正常にリセットする際にそれまでに生えていた髪の毛が抜け、初期脱毛が起きることがありこれがフィナステリドの初期脱毛です。フィナステリドの初期脱毛はミノキシジルと比較して発生確率は低いとされています。
初期脱毛が起こるタイミング
初期脱毛が起こるタイミングには個人差がありますが、治療開始から10日後~1ヶ月後ぐらいに起き始め、長い方で3ヶ月ほど続くことが多いといわれています。その間、抜け毛が増えたり、減ったりを繰り返しますが、徐々に抜け毛の量が落ち着いてきます。初期脱毛が落ち着いてくると毛が生えてきたと治療の効果を感じられるようになってきます。
初期脱毛が起こったら・・
初期脱毛が起こっても治療を継続することを推奨しております。治療を始めたのに抜け毛が増えてしまい不安な気持ちになるかと思いますが、ここで治療を止めてしまうのは得策ではありません。初期脱毛が起こるということは治療薬の効果が出てヘアサイクルが正常に戻ろうとしている良いサインでもありますので、根気強く治療を継続してください。ただし、脱毛が3か月以上続く、抜け毛の量が異常だと感じる場合は一度ご相談ください。
初期脱毛は薬の効果が原因のため、それ自体を改善する方法はありませんが、バランスの良い食事や十分な睡眠を取るなど、頭髪の成長に良い生活習慣を心がけ、髪が生えやすい環境を整えておきましょう。
最後に
本記事では、AGA治療時に起きる初期脱毛についてご紹介しました。初期脱毛は薬の効果が表れている良い兆候ですので、抜け毛が増えることでご不安になるかもしれませんが治療を継続していただければと思います。NOFATEでは治療が初めての方でも安心してご利用いただけるようにLINEでのサポートを行っています。初期脱毛の症状が気になる場合はお気軽にお問合せください。
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監修医師
TOSHIYA ISHIYAMA
石山 敏也
2014年順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院に勤務。19年より、新島診療所村医に就任。20年スキンシアクリニック副院長に就任。日本内科学会認定医産業医