2022.12.23
たんぱく質が髪に与える効果とたんぱく質を多く含む食材について

薄毛は男性の深刻な悩みの一つで、薄毛に悩む方は全国に約1,200万人もいると言われています。薄毛にはいくつかの原因が考えられますが、主な原因はAGA(男性型脱毛症)です。AGAは進行性の症状であり、原因を理解した上で正しい治療が必要となります。
髪の健康に欠かせない栄養素のひとつであるたんぱく質は、髪の毛の構成要素であるケラチンの主要な成分であり、髪の成長や強度に重要な役割を果たしています。たんぱく質を取ることで薄毛が改善されるということはありませんが、たんぱく質は髪の成長や強度の維持に重要な役割を果たしているため、不足しないよう積極的に採りたい栄養素です。本記事では、たんぱく質が髪の毛に与える効果と、たんぱく質を多く含む食材について解説していきます。
たんぱく質が髪に与える効果
髪の毛は、たんぱく質であるケラチンを主成分とする角質層で覆われています。ケラチンは硬くて丈夫なたんぱく質であり、髪の毛の強度やツヤを保つために欠かせない成分です。ケラチンは、多くのアミノ酸から構成されていますが、特にシスチンと呼ばれるアミノ酸が多く含まれています。シスチンは、ケラチンの強度と柔軟性に貢献しています。また、ケラチンには含硫アミノ酸が豊富に含まれており、髪や爪の成長に必要不可欠な栄養素となっています。このアミノ酸の合成にたんぱく質が使われており、たんぱく質を取ることで髪の成長につながります。
そのため、たんぱく質不足が続くと髪の毛が細く弱くなり脆くなってしまうため抜け毛や薄毛の原因につながる可能性があります。(ただし薄毛の原因がAGAの場合、薄毛の原因とたんぱく質に直接の関係はありません)そのため、適切な量のたんぱく質を摂取することが、健やかな髪の育成には欠かせません。
1日のたんぱく質の摂取量の目安は体重×1gとなっています。
たんぱく質を多く含む食材
たんぱく質を多く含む食材は、肉、魚、卵、大豆製品、ナッツ、乳製品などがあります。以下に、代表的な食材とそのたんぱく質含有量を紹介します。
- 鶏肉:100gあたり25g
- ささみ:100gあたり23g
- 牛肉:100gあたり22g
- サバ:100gあたり20g
- エビ:100gあたり18g
- 卵(鶏):1個あたり6g
- 豆腐:100gあたり8g
- アーモンド:30gあたり6g
- チーズ:30gあたり7g
上記の食材を摂取しながら必要に応じてプロテインを使って不足分を補うなど、たんぱく質が不足しないように日々の食事でたんぱく質を意識的に摂取することが大切です。
最後に
本記事ではたんぱく質が髪の毛に与える効果についてご紹介しました。髪の毛は、たんぱく質から作られており、たんぱく質を十分に摂取することは、健康な髪の毛を維持するために重要です。毎日の食事にたんぱく質を豊富に含む食材を取り入れて、健康的な髪の毛を保ちましょう。
薄毛の原因がAGAの場合はたんぱく質の摂取に加えて適切な治療が必要になります。薄毛が気になる方はまずはご相談ください。
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監修医師
TOSHIYA ISHIYAMA
石山 敏也
2014年順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院に勤務。19年より、新島診療所村医に就任。20年スキンシアクリニック副院長に就任。日本内科学会認定医産業医