はじめに
最近よく耳にするAGAって何?!と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
今日は、男性型脱毛症の略称であるAGAについて詳しく解説していきます。
最近抜け毛が増えてきた、ちょっと薄毛が目立ってきた、という人はAGAの症状が進行している可能性があるため、すぐに対処することをおすすめします。
AGAの症状や原因
AGAの症状
AGAは、男性型脱毛症とも呼ばれ、男性ホルモンのテストステロンが脱毛原因となる症状のことです。発症する年齢については、20歳代から始まることが多く、40歳代以降にはさらに進行する場合があります。
一方、女性でも発症することがあり、女性の場合は更年期に近づくころから発症することが多いです。女性の場合は男性型脱毛症と同じく、男性ホルモンの影響が原因となって発症します。
AGAの症状は、男性と女性で異なる場合があります。以下に、男性型脱毛症と女性型脱毛症の症状を詳しく説明します。
男性型脱毛症の症状
- 前頭部の薄毛が進行する
- 頭頂部の薄毛が進行する
- M字型の薄毛部分ができる
- 後頭部の薄毛が進行する
- 全体的に薄毛が進行する
男性型脱毛症の初期症状は、前頭部の生え際が後退し、M字型の薄毛が現れることです。進行すると、頭頂部にも薄毛が現れ、徐々に広がっていきます。最終的には、頭頂部と前頭部の薄毛がつながって、後頭部の薄毛も進行することがあります。進行の度合いによっては、全体的に薄毛が進行し、頭髪が完全に失われる場合もあります。
女性型脱毛症の症状
- 頭頂部の薄毛が進行する
- 前頭部の薄毛が進行する
- 全体的に薄毛が進行する
女性型脱毛症の初期症状は、頭頂部の髪が薄くなることです。進行すると、前頭部の薄毛が進行することもあります。女性は男性に比べ、全体的に薄毛が進行することが多いとされています。
なお、AGAによる薄毛は、しばしば周囲の人々から「年齢を重ねた」と誤解されがちですが、年齢に関係なく若い時期から薄毛が進行することがあります。また、AGAは進行性の疾患であるため、早期発見・治療が重要です。
AGAの主な原因は男性ホルモン
AGAの原因となる男性ホルモンは、テストステロンとその代謝物質であるジヒドロテストステロン(DHT)です。
テストステロンは、男性の主要な性ホルモンの一つで、睾丸で産生されます。テストステロンは、体内でDHTに変換されることによって、脱毛の原因となる作用を引き起こします。
DHTは、毛包の細胞に作用することによって、毛包の縮小や毛根の短縮化、毛乳頭の退化などを引き起こします。これによって、毛髪の生産量が減少し、毛髪が細くなり、最終的には脱落してしまいます。
AGAにおいて、毛髪が脱落する頭皮部位には、DHTに対する感受性が高い毛包が存在することが知られています。このため、テストステロンがDHTに変換された際に、DHTによる脱毛が起こりやすい頭皮部位である前頭部や頭頂部の薄毛が進行することが多いとされています。
なお、テストステロン自体は、健康維持や筋肉の増強、精神的な安定など、男性の体や心に多くの役割を持っています。AGAの治療においては、DHTの生成を抑制することで脱毛を防ぐ方法が一般的です。
AGAと遺伝子の関係
AGAには遺伝子が関係しており、父親や祖父にAGAを発症した人がいる人は、自分自身がAGAになるリスクが高いとされています。
3. AGAの治療法
改善することも可能
AGAは、発症しても解消できる可能性があります。
しかし、治療を始めるタイミングや治療法によっては、進行を遅らせることができるだけで、完全な改善は難しい場合があります。
初期のAGAであれば、適切な治療法を選択することで、薄毛を改善することができます。外用薬のミノキシジルや内服薬のプロペシア、フィナステリドなどの治療薬を使用することが一般的です。
また、生活習慣の改善やストレスの軽減、頭皮のケアなども有効です。
しかし、進行が進んでしまった後期のAGAについては、治療法によっては完全な改善が困難となる場合があります。
そのため、AGAの症状が現れた場合は、早期の治療を開始することが重要です。また、治療法については、AGAクリニックでの診断と医師の指導を受けることが必要です。
AGAの治療法の種類
AGAの治療法には、育毛剤やAGAクリニックでの治療があります。育毛剤は、薄毛を防ぐための栄養素を含んだ液体やクリームで、頭皮に直接塗布します。AGAクリニックでは、プロペシアやミノキシジルなどの薬物治療が行われます。
AGAクリニックでの治療法
AGAクリニックでは、プロペシアやミノキシジルなどの薬物治療が行われます。これらの薬は、髪の成長を促進するために使われます。AGAクリニックでは、専門医が患者の症状を診断し、最適な治療法を提供します。
代表的な薬の効果と注意点
ミノキシジル
ミノキシジルは、血管拡張作用があり、毛乳頭細胞を刺激して髪の毛の成長を促進する作用があります。この薬は外用薬として販売されており、髪の毛の薄くなった部分に塗布します。一般的には、1日2回使用することが推奨されています。
効果としては、薄毛の進行を防ぎ、髪の毛の成長を促進することが期待できます。ただし、効果は個人差があり、すぐに効果が現れるわけではありません。また、使用を中止すると、効果が失われる場合があるため、継続的な使用が必要です。
注意点としては、使用中にかゆみやかぶれ、頭皮の乾燥などの副作用が現れる場合があります。また、妊婦や授乳中の人、高血圧や心臓疾患などの持病を持っている人は使用を避けるようにしましょう。
プロペシア
プロペシアは、男性ホルモンのDHTを抑制する作用があります。DHTは、薄毛の原因となる男性ホルモンの一つであり、毛包を縮小させる作用があります。プロペシアは、DHTの生成を抑制することで、薄毛の進行を防ぎます。この薬は内服薬として販売されており、1日1回、医師の指示に従って服用します。
効果としては、薄毛の進行を防ぎ、髪の毛の成長を促進することが期待できます。また、使用を中止しても、効果が持続する場合があります。
注意点としては、性欲減退や勃起不全などの副作用が現れる場合があります。また、妊婦や授乳中の人、女性は使用を避けるようにしましょう。
フィナステリド
フィナステリドは、プロペシアと同様に、DHTの生成を抑制する作用があります。この薬は、プロペシアと同じく内服薬として販売されており、1日1回、医師の指示に従って服用します。
効果としては、薄毛の進行を防ぎ、髪の毛の成長を促進することが期待できます。プロペシアと比較すると、フィナステリドの方がDHTの生成をより効果的に抑制するため、より強力な効果が期待できます。
注意点としては、プロペシアと同様に、性欲減退や勃起不全などの副作用が現れる場合があります。また、妊婦や授乳中の人、女性は使用を避けるようにしましょう。
デュタステリド
デュタステリドは、DHTの生成を抑制する作用があります。フィナステリドやプロペシアと比較すると、より効果的にDHTの生成を抑制するため、強力な効果が期待できます。この薬は内服薬として販売されており、1日1回、医師の指示に従って服用します。
効果としては、薄毛の進行を防ぎ、髪の毛の成長を促進することが期待できます。また、プロペシアやフィナステリドと比較して、より効果的な薬剤であるため、重度の薄毛にも効果が期待できます。
注意点としては、性欲減退や勃起不全などの副作用が現れる場合があります。また、妊婦や授乳中の人、女性は使用を避けるようにしましょう。
以上の薬剤については、効果や注意点を把握して、適切な治療法を選択することが重要です。また、これらの薬剤は医師の処方箋が必要となるため、自己判断での使用は避けるようにしましょう。
育毛剤の種類や効果
育毛剤には、スカルプDやアミノ酸など、様々な成分が含まれています。それぞれの成分には、髪の成長を促進する効果があります。ただし、効果は個人差があり、すぐに効果が現れるわけではありません。
AGAの治療費用
AGAの治療費用は、治療法によって異なります。育毛剤の場合は、1本あたり数千円から数万円程度です。
一方、AGAクリニックでの治療は、月に数千円で済む場合もあれば、数十万円から数百万円にもなる場合があります。
これらの金額の違いは症状の進行度や、どこまで薄毛を解消したいのかによって治療法が変わるからです。
「薄毛の進行を遅らせ、ある程度の発毛をするだけでOK」という人であれば、月に5,000円前後で済む場合があります。
AGAクリニックによって薬価が変わってくることがあるため、自身のお財布とも相談しながら契約するクリニックを選択するようにしましょう。
オンライン診断も可能
最近はオンラインで診断、処方、支払いが完結するサービスが多く出てきています。
わざわざクリニックに出向く必要がなく、自宅で完結するため、多くの人から活用されるようになってきています。
AGAの予防法
生活習慣改善
AGAの予防法として、生活習慣改善が挙げられます。ストレスを減らす、運動をする、規則正しい食生活を心がけるなどが効果的です。
生活習慣を改善したからといってAGAの進行が止まるか?と言われれば、はっきりをYESとは言えません。
しかし、規則正しい生活や食生活を取り入れることで、頭皮環境を良くすることができるようになるため、根本的な解決にはならないにせよ、やらないよりはやった方がいいでしょう。
食事改善
食事改善もAGA予防には重要です。ビタミンやミネラル、タンパク質を含むバランスの良い食事を摂ることが大切です。
特に、頭皮環境を整えるためにもビタミンBや亜鉛、鉄分が、タンパク質が豊富な食材は効果的です。
AGAに関するQ&A
AGAと薄毛の違いとは?
AGAは、男性ホルモンによって引き起こされる薄毛のことを指します。薄毛には様々な原因があり、女性ホルモンのバランスの乱れやストレス、栄養不足などが原因となる場合もあります。
また代表的な症例として10円ハゲなどもありますが、これはAGAの部類には入りません。
また加齢に伴い髪の生成サイクルが緩やかになることによる薄毛についても、同様にAGAには含まれません。
AGAは元来、若年性脱毛症と呼ばれており、特徴としては20代、30代などの比較的早い段階での症状を指す際に使用されてきました。
進行度合いによる治療法の違いは?
AGAの進行度合いによって、治療法が異なります。初期のAGAでは、育毛剤などの外用薬が効果的です。進行が軽度から中等度の場合は、プロペシアなどの内服薬が使用されます。進行が重度の場合は、ヘアトランスプラントやウィッグなどの人工的な髪の毛を使った対策が必要になる場合があります。
軽度、中度の場合はまだ内服薬での対応が可能かもしれませんが、重度の場合は改善が難しい場合もあります。
そういった場合はウィッグなどを活用してカバーしていくことも検討していく必要があります。
AGAは早い段階での治療が効果的であると言われているため、少しでも薄毛の兆候が見られてきた際には躊躇せずクリニック等に相談をしましょう。
発毛や育毛といった生やすことは難しくても、抜け毛を予防することなら比較的ハードルは下がります。
現状維持をしてこれ以上抜け毛が増えないようにすることもAGAへの対策としては重要です。
AGAに効果的な育毛剤とは?
AGAに効果的な育毛剤には、ミノキシジルやプロペシアなどがあります。ミノキシジルは血管拡張作用があり、毛乳頭を刺激して髪の毛の成長を促進します。一方、プロペシアは、DHTを抑制する効果があるため、薄毛の進行を防ぎます。
薬によって飲む目的は変わってくるため、自分にはどの対策が必要なのかを把握することが大切です。
既に薄い部分が目立ってきている場合は発毛効果が期待できるものを処方するべきであり、少し抜け毛が気になるようであれば抜け毛を予防できるものを処方しましょう。
AGAクリニックの選び方
AGAクリニックを選ぶ際には、医師の資格や経験、設備などをチェックすることが重要です。また、口コミや評判なども参考にして、信頼できるクリニックを選びましょう。
AGAクリニックによって異なりますが、一部のAGAクリニックではオンラインでの診断や相談が可能な場合があります。オンライン診療には、ビデオ通話やチャット、オンライン診断ツールなどを利用する方法があります。
オンライン診断の場合、自宅から手軽に診断を受けることができますが、リアルタイムでの医師との対話ができない場合があるため、正確な診断が難しい場合があります。そのため、AGAクリニックによっては、オンライン診断に先立って、診察や検査を行うために来院することを求める場合があります。
また、治療薬の処方については、オンライン診療でも医師の判断によって行われます。処方箋の発行や治療薬の購入については、オンライン診療に対応している薬局やインターネット上の通販サイトなどで行うことができますが、治療薬の購入に際しては、必ず正規品であることを確認しましょう。
なお、AGAクリニックでの診断や治療は、医師の診察や検査に基づく正確な判断と指導が必要です。オンライン診断に限らず、治療を受ける場合は、信頼できるAGAクリニックでの受診をお勧めします。
まとめ
AGAとは?という質問に対するまとめをしてきました。
AGAは男性型脱毛症と呼ばれるだけあり、自力でなんとか解決できる問題ではありません。
症状の改善には薬の処方なども必要となってくるため、悩んでいる時には自分だけで抱え込まず、クリニックなどで相談するようにしましょう。
初回の相談は無料で実施してくれるクリニックもあるほか、オンラインクリニックであればわざわざ来院をする必要もないため、初回の相談をとても簡単に行うことができます。
いざ薬を飲み始める時には色々なクリニックを比較しながら、自分が納得できるクリニックを選ぶようにしましょう。 中には初回の購入は安いが、2回目以降の購入金額が上がるクリニックなどもあるため、注意が必要です。